酸っぱくて・甘くておいしいブルーベリーは、家庭菜園でも育てられる果物です。
直接庭に埋めても、鉢植えを使ってもちゃんと育つので、マンションやアパートのベランダでも気軽に楽しめます。

僕たちは現在ブルーベリーを中心に育てているから、
知識はそれなりにあるぞ!

俺はまだ1年目の新米で、まだよくわからないけれど…。
違う植物も育ててるから、勉強になるといいな。
まずは地域でブルーベリーの品種を考えよう


ブルーベリーの品種は大きく分けて3種類ある。
これはどこでも言われるかもしれないが、
ノーザンハイブッシュ・サザンハイブッシュ・ラビットアイ
の3つだ。

俺的には、まず甘いか酸っぱいか味で選びたいんだけど…

その気持ちは分かるが、まずその地域でちゃんと育たないと
意味ないだろう?地域の温度差や積雪の有無でも、ブルーベリーが
立派に育つか決まるからね。
ノーザンハイブッシュ:寒さに強く、北国での育成が好ましい
サザンハイブッシュ:暑さに強く、全国でよく育てられている
ラビットアイ:しっかりと育ち多くの実を収穫できる
3つの大まかな品種は、このように分類できます。こう見ると、たくさん実を収穫できるラビットアイが良く思えるのではないでしょうか。
長くなり申し訳ないですが、一つ一つ長所短所についてメモしていきますね。
東北・北海道ならノーザンハイブッシュ一択
ざっくり言いましたが、雪の降りつもる地域ならばノーザンハイブッシュ種でないと辛いです。
私の住んでいる北海道でも、熱さに強いサザンハイブッシュ種は一応育てられています。ですが、毎年「良い出来!」と思えるのはノーザン系ばかり。もちろんサザンもオイシイのですが、北国で立派なブルーベリーを育てたいのならノーザンハイブッシュが良いでしょう。
サザンハイブッシュは種類豊富
サザンハイブッシュ種は全国で育てられているためか、品種も多くとても育てやすいです。酸味のバランスも良いので「ザ・ブルーベリー」といえるようなブルーベリーが育てられます。
花が綺麗なものが多く、植えているだけで華となります。見た目も楽しめるので、庭植えならさらに映えるでしょう。
ラビットアイは糖度が高め
品種ごとの糖度を比べると、上位の8割をラビットアイが占めています。それくらい甘くなりやすい種類ですので、果物らしい甘さを求めているのならばラビットアイがおすすめです。
樹勢(枝がブワーっと生えて広がりがある)が良いので、大きくなると横に縦に広がります。ポット(鉢植えも)で育てると持ち運びづらく場所もとるので、広い庭で育てることをおすすめします。でも育てやすい種類!
ただ、雪が降り積もる地域ではおすすめできませんね…。枝1本1本が雪の重みに耐えられないと思います。

苗を数万本植えている僕のお庭でも、ラビットアイ系は1種類も
無いからね…。サザンもノーザン種とのハーフしか植えてない
けれども。

まずお前の庭じゃねーだろ…
味がはっきりしている品種を紹介
一番甘いのはラビットアイ系の品種です。なので、生食したいならラビットアイをおすすめします。ただ、東北など地域によっては育てにくい場合もあります。
ノーザンハイブッシュ:大粒になりやすい
サザンハイブッシュ:甘い・酸いのバランスが絶妙
ラビットアイ:甘さが強くて生食でいただきたい
大まかに言うと↑のようになりますが、ノーザンでも甘い品種があったりと、特徴は細かな品種ごとに異なりますので、おすすめを紹介していきますね。
甘いノーザン:ブルーレカ

お、これウチでも育ててる!
ラビットアイに比べると甘さは劣りますが、ノーザン系で甘い品種と言えばブルーレカが挙げられます。
そして、甘さはもちろんですかブルーレカはとにかく育てやすい!実を多く付けますが、たくさん生っても次の年にはまた元気になります。剪定は大事だけど、気を使う必要も無いので初心者向けといえるでしょう。
サザン系は甘さよりバランス
甘い品種を探しているのならば、サザンハイブッシュよりラビットアイ系を強くおすすめします。サザンハイブッシュは味のバランスが特徴でもありますので、美味しいブルーベリーにしたいのならば、ノーザンかラビットアイにしておいた方が良いでしょう。
甘いラビットアイ:ティフブルー
粒は比較的小さいですが、昔からある品種で今でも全世界で多く育てられています。ティフブルーは味が良い(甘い)だけでなく、色づき始めてからが本番です。
ブルーベリーは熟してから出来るだけ早く収穫しないといけないのですが、ティフブルーの場合は他の品種よりも長持ちします。熟しすぎてブヨブヨになるのが遅いということですね。
デメリットとしては、その分最大限に甘くなる期間までが長い・害虫(コガネムシなど)が発生しやすいことです…。粒は小さくても味は良いので、是非一度育ててみてほしいです。
バランス良しのノーザン:ブルークロップ

ウチの主力商品でもあるぞ!
ついついつまみ食いしてしまう美味しさなのだ。
ノーザン系でいえば、ブルークロップを主力としている農園は多いと思います。それくらい安定してた味で、デメリットの少ない品種です。粒は大きいですが、ノーザン系の標準とも言えます。
香りよくブルーベリーらしい酸味も楽しめるので、収穫後は生食でも加工でもOKです。
バランス良しのサザン:オニール
知名度も高く、店頭で見かけることも多いのではないでしょうか。突出したメリットはないものの特別育てにくいということも無く、育成については標準的な品種です。ただ、雨に当たりすぎると実が破裂しやすい品種なので、雨のあとはちょこちょこ様子見したほうがいいですね。
それと、湿気に弱いようなので水のやりすぎには注意すべきです。ブルーベリーは水が命だと思っているのですが、乾燥を好む品種も多いのですね。
バランス良しのラビットアイ:ブライトブルー
粒の大きさもそれなりにあり、甘さと酸っぱさのバランスが最高で、尚且つ家庭菜園で育てやすい品種です。おまけに香りも良い!
気を付けるべき点としては、生りも良いので実が付く前に花摘みしないと小さい実が多くなってしまいます。剪定・摘果にも気を使いましょう。難しくは無いし細かく見る必要はないので、ブルーベリー初育成の方でも全く問題ありません。
平均的におすすめの品種

ブルーベリーだって何百の品種が存在しているので、マイナーな品種を選んでしまうと育て方や病気・害虫対策に苦労します。そのため、慣れていない方はメジャーな品種から挑戦するべきです。
上で紹介した品種は全て有名な物なので、ちょっと調べたり聞いたりしたらすぐ適切な育て方も分かるのでご安心ください。
・チャンドラ
・シェラ
・スパルタン
・ミスティー(花がピンク!)
・レガシー
・サンシャインブルー
・フロリダローズ(実がピンク!)
・ブライトウェル
・オースチン
これらの品種は初心者でも育てやすく、また果樹園・家庭菜園でも多く育てられているので成功例や失敗例も豊富です。
品種を選ぶときに絶対忘れないこと
ブルーベリーは基本的に別品種を2種類以上植えないと生りにくい植物です。自家受粉(1本で花を付けること)がしにくいので、これを忘れず2品種以上を購入しましょう。
そして、サザンハイブッシュを選ぶのであればもう1種類若しくは数種類、全てサザン系にしないといけません。
同じく、ラビットなら他もラビットアイ種、ノーザンなら全てノーザンにしましょう。これはブルーベリーを育てるうえでのお約束のようなものです。
出来るならば開花時期が近い品種を選ぶべきですが、そこまで考えると自分で品種を選べないと思いますので、苗木専門店のサイトで開花時期の重なってる品種を選びましょう。
というか、多くのお店では初めてセットみたいに適切な数種類がセットになったモノもよく売ってます。
ぶっちゃけると、ホームセンターに売ってるブルーベリーは…
いくつか育てやすい品種を紹介しましたが、ブルーベリーの品種は地域で育てやすい・にくいがあるためお近くのホームセンターでは販売していないかもしれないです。
なので、困ったらホームセンターに置いてある品種を購入しましょう。置いてある品種は、ほぼ100%その土地で育てやすい品種です。
迷ったら店員さんに聞くのが一番…と思いきや??
ホームセンターの店員さんは味や育てやすさなど知っていて、おすすめ品種などを教えてくれそうですが…実は、店員さん皆が詳しい知識を備えているわけではありません。

ココだけの話、店員さんはプロじゃないぞ…。
だって、元ホームセンター店員さん、今ウチで働いているが
ブルーベリーの知識ほとんど無い…。
もちろん苗売り場で10年以上働いているとか、自分で育てている店員さんも多いので、まず聞いてみる価値は大いにあります。ただ、店員全員が完璧な知識を備えているわけではないことを覚えていただきたいです。
お気に入り品種を見つけるために

家庭菜園で育てるブルーベリーと言えば、2本~10本程度の苗になると思います。1つ1つ別の品種にするのも良いですが、全て同じ品種にしても問題ありません。
ブルーベリーは上手く育てられれば10年以上楽しめる植物なので、お気に入りの品種を見つけるのは難しいです。その分、苗を購入する時には自分が長い間食べたいと思える品種を選んでほしいです。
そのためには、果樹園などに行きお気に入りの味を見つけるのが一番です…「じゃあ行こ!」となる暇はないと思いますが。
- ブルーベリーを育ててる人に分けてもらう
- 果樹園で様々な品種を食べてみる
- 味の特徴を苗木専門店に問い合わせる

果樹園とかプロが育ててるところの美味しいヤツを食べて
同じ品種を選んでも、自分が作るとなると味も全然違うん
じゃない?

ふむ…それは一理あるけれど、それを言ったらどの品種を選んでも
プロには敵わないぞ。少しでも理想の味に近づけたいなら同じモノ
を選ぶべきだな。
それに、初心者が作ってもブルーベリーは成功しやすいんだぞ。
ブルーベリーの味を確かめるにはこれらの手が有効です。お気に入りを見つけるために頑張りましょう!